明けましておめでとうございます。投稿が滞りがちで申し訳ありません。

投稿は出来ておりませんが仕入れは滞りなく続けています。

今回はその中からThe Whisky Crew(以下TWC)の新作ボトルを二本ご紹介させて頂きます。

「秩父7年/2016 ex-Peated Barrel Exclusive for The Whisky Crew」Alc.64%

1shot ¥3080(税込)

こちらはピーテッドタイプのウイスキー熟成に使用された2ndフィルバレルでの7年熟成の秩父シングルモルト!
ピートフレーバーは柔らかくも確かな存在感を示し、秩父原酒のエステリーなキャラクターが強調され、一層ダイナミックに広がるシングルカスクです(度数64度!)。


香りは灰を連想させるピートスモーク、金木犀、クスノキの天然樟脳の芳香を伴う気品のあるウッディネス。続けて焼いたマンゴー、黄桃、かりんのど飴がグラスの奥から立ち上ります。

スモーキーさが非常に繊細な分、凝縮感のある力強いアロマが際立ちます。

口に含むとパイナップルの缶詰、和梨のジューシーな甘みにグレープフルーツのビターさ、和栗のタルトの様な和洋折衷な趣深い味わい。

フィニッシュにかけては、表面が焦げるまで焼いたフルーツの香ばしさと濃厚な甘みが山椒のスパイシーな香りを伴いながら広がります。

また、瓶底に近づくにつれて完熟フルーツの様なエレガントな表情も覗かせますので、開栓後の変化を楽しめます。

これまで TWC エクスクルーシブ秩父は秩父原酒のキャラクターを前面に押し出した王道と呼べるカスクを中心にリリースしてきましたが、今回はある種の変化形。

選定の時点で異彩を放っていたこのカスクに惚れ込み、ボトリングを決断したTWC圧倒的自信作の一本。

麦芽品種:プロピノ種 / ボトリング本数:192 本

「グレンキンチー15年/2008 Exclusive for TWC」
1shot ¥3080(税込)

「グレンキンチー蒸溜所」は、スコットランドのローランドを代表する蒸溜所として知られていて、基本的には軽快でドライ、グラッシー(草の様な風味)さとフローラルな香味が特徴として語られることの多い蒸溜所です。

ワームタブを用い、木製の発酵槽を使用するなど製造工程は非常に古典的で、単に軽快なだけでなく複雑さも兼ね備えたエレガントなキャラクターが良いところです。

かつては少ないながらもボトラーズ各社からリリースのあったグレンキンチーでしたが、1988年以降のヴィンテージについては、ほぼすべてがシークレット表記でリリースされてきました(グレンキンチーと名乗れなかった)。

このボトルは、今回特別に「グレンキンチー」を名乗ることを許された貴重なシングルカスクです。

香りは英国の高級家具を思わせる上質なオークが立ち上がり、リコリス、柚子の果皮といったハーバルなアロマにカシューナッツ、ビスケットが続きます。

口当たりは滑らかでクリーン、味わいは粉糖をまぶしたタルトの様。

麦の甘味が土台となり、柔らかな甘みと心地よい酸を伴うフレッシュなフルーティさがバランスよく広がる非常に美しい仕上がりです。

フィニッシュにかけて微かな土っぽさとオーク由来のバニラやタンニンが顔をのぞかせます。

開けたてからグレンキンチーのハウススタイルを体現する華やかで優美な香味に包まれます。

その一方でモルト、オーク、ハーブ、フルーツ、…といった多様なキャラクターが複雑に絡まり合うこのボトルは、開栓後の瓶内での変化の余地を多分に感じさせてくれることでしょう。


色:オレンジゴールド
香り:アンティーク家具、リコリスティー、柚子の果皮、カシューナッツ、さとうきび、ビスケット
味わい:粉糖、パイナップル、青りんご、フルーツタルト、微かにピンクグレープフルーツがよぎる、湿った土、タンニン

【スペック】 15 年 / 54.1% / Hogshead #301614 / ボトリング数:154 本

この機会にぜひ御賞味下さいませ。

立川駅南口 BAR DARK KNIGHT