こんばんは!バーテンダー里見です。
本日は新入荷ボトル「Tanqueray flor de SEVILLA」(以下タンカレー・セビリアジン)をご紹介させて頂きます。
Tanqueray flor de SEVILLA 41.3% イギリス産ジン
Tanqueray(タンカレー)の起源は1830年、イギリスのロンドン、ブルームスバリー地区に創始者であるCharles Tanqueray(チャールズ・タンカレー)によって蒸留所が建てられ、以後約190年の歴史を持つ伝統的なジンブランドの一つです。
1898年、チャールズ・タンカレー社は増え続けるジンの需要に対応するため、1769年より続く老舗ジンブランドのGordon’s(ゴードンズ)社と合併し現在のタンカレー・ゴードン社へと移り変わりました。
今回ご紹介するタンカレー・セビリアジンは伝統的なタンカレージンの4種(ジュニパー、コリアンダー、アンジェリカ、リコリス)のボタニカル(香味植物)にスペイン・アンダルシア地方のセビリアで栽培されるセビリアオレンジとオレンジの花を加えて造られています。
タンカレー・セビリアジンは1860年代に創業者のチャールズ・タンカレーがスペインへ旅行へ行った際、セビリアの森で出会ったオレンジにインスピレーションを受けレシピを構築、2018年5月にそのレシピを元に製造されました。従来のオレンジジンの品質を大幅に改良したオレンジジンの誕生です。
このオレンジフレーバージンを使用した有名なカクテルで【ムーランルージュ】(=赤い風車の意)というカクテルが有り、漫画「バーテンダー」の3巻でも【ムーランルージュ】を作るシーンが描かれています。
この場面では、1929年~1988年までTanqueray&GORDON(タンカレー&ゴードン)社で販売されていた「ゴードン・オレンジジン」というオレンジジンが使用されています。このタンカレー・セビリアジンの前身となるオレンジジンです。
人気があったゴードン・オレンジジンですが、1988年に終売となり現在では入手困難、ムーランルージュというカクテルがBARで造られる機会も非常に少なくなりました。
写真…カクテル「ムーランルージュ」
【ムーランルージュ】は名前の「赤い風車」の通り鮮やかな赤色で、爽やかな柑橘の風味とまろやかで甘い味わいが特徴のカクテルです。
このカクテルはパリのモンマルトルにある有名なキャバレーが由来で、名前の通り赤い風車が目印になっており、このキャバレーも画家のトゥールーズ=ロートレックがキャバレーに通い踊り子たちをモデルに数々のポスターを描いたことでも有名だそうです。
フルーティーでほろ苦い味わいのタンカレー・セビリアジン。ストレートやロックスタイルでお楽しみいただける品質のジンです。当店では【ムーランルージュ】を筆頭に、様々なカクテルをおつくりしております。
皆様のご利用心よりお待ちしております
立川駅南口 BAR DARK KNIGHT バーダークナイト