こんばんわ!

32歳の新人バーテンダー里見です。

11/22(水)にマスターのご厚意により渋谷エクセル東急ホテルにて『NO.3』というジンのセミナーに参加してきました!

セミナーへの参加は2回目ですが、1人での参加が初めてなのでドキドキしながらいざ会場へ・・・

まだ開場したばかりなので人が少ないですね、1時間半程のプログラムなのでこの隙にお手洗いなど済ませてセミナーに集中できるよう準備を万全に。。。

まずはBB&R社のスピリッツブランドマーケティングを担当するロニー・コックスさんのご紹介

すごい名家の生まれなんですね、びっくりしました。でもとても気さくな方で親しみやすい人柄な印象を受けました。

まずはBB&R社の説明から入りました。

こちらの画像はBB&R社のオフィスの写真です。緑を基調としたとても雰囲気のある建物です、BB&R社はロンドン最古のワイン商(1968年創業)でファインワイン愛好家の最も信頼するブランドの一つ、今でも英国王室御用達の指定を受けております。

BB&R社のオフィスはイギリス、ロンドンのジェームスストリート3番街に存在し、『NO.3』という名前はこの3番街からきています。

続いてオフィス内部の画像

元々はコーヒー豆の販売をしていたBB&R社、いまでもオフィスの中央付近窓の上の方にコーヒーミルを象徴とした看板が飾られています。

右上写真ブランコの様な形の機器があるのですが、こちらは計量機で使用当時は商品の重さを量るのはもちろんのことお客様の体重も量っていたそうです。当時も体重による健康危惧などが市民の関心を得ていたそうです。

ボトルにも描かれているこの鍵ですが、BB&R社の賓客をもてなしてきた応接室の鍵をそのままコピーしたものです。今回こちらをモチーフにしたピンバッジをお土産に頂いたので僕の胸元に装備しております。

次の画像は有名な著書、映画にもなった007に関して

右下画像に写っているのは007著者のイアン・フレミングさん、BB&Rオフィスから一つ通りを超えた先にあるデュークスホテルのBARでよくお酒を飲んでいたそうで、ジェームス・ボンドの名前はこのホテルからすぐのジェームスストリートとボンドストリートからとったといわれているそうです。

ジンとは

A)ジュニパーベリーと他の香りを持つ37.5%以上のエチルアルコール、ただし香りはジュニパーベリーを主とする。

B)「(合成)ジン」、「蒸留ジン」、「ロンドンジン」の3種に区分される。

 

「合成ジン」

A)飲用に適したアルコールと香料であれば可

B)再蒸留不要

C)人工香料可

D)混和のみ可

E)食品添加物・加糖可

F)37.5%以上

G)着色可

「蒸留ジン」

A)ポットスティルで再蒸留

B)天然香料使用

C)再蒸留度数規定無

D)再蒸留後アルコール添加・着香可・人口香料可

E)再蒸留後添加・加糖可

F)37.5%以上

G)着色可

「ロンドンジン」

A)すべてのボタニカルを一緒にポットスティルで再蒸留

B)高品質エチルアルコール、メタノールの規定値有

C)ボタニカルを再蒸留過程で使用(再蒸留器内でのバスケットの使用も含む)

D)人工香料不可

E)70%以上に再蒸留

F)再蒸留後着香不可

G)再蒸留後アルコール添加可

H)再蒸留後微量加糖可

I)割水可

J)着色不可

 

以上が分類規定ですが、但し書きがあるのは法律作成時に既に造られていた大手・有名な会社で微量な加糖がされていた影響による配慮の結果なのです。

以下に3種の区分をまとめた画像を添付します。

参考として

ロンドンドライジンとは)連続式蒸留器が発明されるまでのアルコールは荒々しく雑味の多いものでした。ジンは18世紀後半に始まった産業革命を機にイギリスの代表的な蒸留酒となりましたが、アルコールの粗さを隠すために大量の砂糖を混ぜたスイートジン(トムジン)と呼ばれるもので、急速な工業化と都市化に翻弄される庶民が安直に憂さを晴らすための飲み物として「怠け者を漬け込む酒」とさえ呼ばれていました。19世紀前半の連続式蒸留器の発明で品質の良いアルコールにジュニパーなどのボタニカルを漬け込んだ後、単式蒸留器で蒸留されたジンが登場すると瞬く間にロンドン紳士の注目を集め、「ロンドンドライジン」と呼ばれて爆発的に広まりました。「ロンドンドライジン」はこのタイプのジンの呼称であり、ロンドンで製造されていることを必要としません。2008年に制定されたEUの法律でも「ロンドンドライジン」については生産地ではなく、製造方法について非常に厳しい条件が定められています。

そして待ちに待ったテイスティングの時間がやってきました!

今回5種類のジンをテイスティングしNO.3との比較をする趣旨で実施しました。

ジンはNO.3、タンカレーナンバーテン、ボンベイサファイア、ジュニペロジン、季の美を用意して頂きました。

順に6種類、8種類、10種類、11種類、11種類のボタニカルが使用されておりブレンドも様々です。

今回の主題であるNO.3はジュニパベリー、アンジェリカ・ルート、コリアンダー、カルダモン、オレンジピール、グレープフルーツピールがボタニカルとして使用されています。

NO.3のレシピを完成させたDr.ディビット・クラットン博士は、より多いボタニカルを使用するのではなく3種のフルーツと3種のスパイスを最も良い比率でブレンドし、よりジンらしいジンを造り上げることを徹底しました。

NO.3の特徴は、色は輝きのある透明、ノーズで新鮮で強烈なジュニパーベリーの香り、そこからジュニパーの香りを中心にピールのフレッシュな柑橘の香りとカルダモンやコリアンダーのスパイシーさが見事に補完しあい舌の周りから拡がります。喉を通過し立ち上がる余韻はアンジェリカの土っぽいドライな刺激。

NO.3を常温でショットで飲んだのは初めてでしたが、まさしくこれぞジンというジュニパーの強烈な個性と他のボタニカルの華やかな香りが感じられとてもおいしいプレミアムなジンでした。

サンプルとして頂いたこの100ml瓶の可愛いNO.3

昨日提供させていただいて6時間ほどで完売してしまいましたが、マスターにお願いして入荷して頂けることになりましたのでご来店の際には是非お召し上がりください。

このジンの特徴を堪能していただくために、冷やしてクラシックドライマティーニやジントニックでの召し上がり方がおすすめです♪

長々と長文にお付き合いいただきありがとうございます。

皆様のご来店をおまちもうしあげます。

 

里見